
【PENTAX K-5/zeiss planar 50mm f1.4 ZS/RAW bulb10shot~photomatix~photoshop】
夜の工場は、写真に撮ろうと思うと、思った以上に暗い。
石油化学コンビナートの
プラントなんかは、保守管理用の灯りが多いものの、それでも街の
夜景なんかに比べると暗い。
製鉄所の高炉やセメント工場のキルンなんかは、明かりが少ないから更に暗い。
製紙工場もやはり灯りは少なめ。
最近は高感度の画質も向上してきたので、明るいレンズで感度を上げれば、手持ちでも撮れなくはないが、やはり三脚でしっかり撮りたい。
特に、工場
夜景のHDRだと三脚は必須。
クリアな画質で、暗部のディテールや、点光源の綺麗な光条を出そうとするなら…
・できるだけ低い感度
・適度な絞り
が必要な訳ですが、その設定だとシャッタースピードが遅くなる。
HDR用に高めの露出で撮ろうとすると、さらにSSは遅くなる。
オートブラケット5shot(-4,-2,0,+2,+4)で撮ろうとすると、ブラケット時の最長SS(PENTAX機で30秒)に縛られてしまい、+2と+4がどちらも最長SSで、結果として同じ露出になってしまう。
そんな場合は、30秒でもHDR用には露出が足りない場合が多い。
そこで、少し感度を上げたり、絞りを開けたりするものの、できるだけそれも抑えたい場合は、BULB撮影となる。
最低感度で、それなりに絞ったりすると、最初からオートブラケットは使わず、レリーズを使いBULBでSSを変えて露出を変えた複数枚を撮る。
暗めの工場
夜景だと、0.5秒~90秒ぐらいの間で、RAWで10枚ほど撮影する。
または、オートブラケットでRAW 5shot、足りない明撮をbulbで数枚撮影。
そこまでやれば、暗部のノイズも皆無で、ノイズ処理が殆んど必要がないぐらいスムースでクリアなHDRを作りやすくなります。
とはいえ、かなりの手間だし、臨海部の工場
夜景撮影には付き物の浜風で微妙にブレたりと、あまり気軽におすすめは出来ませんが…。
興味が有る方は、試しにBULB撮影のデータをUPしたので、
ココからダウンロードしてみてください。
RAWで10shot分なので重いです。
(違うデータのリンクになっていたようなので、リンクを張り直しました)
上にUPしたHDRでは、暗部を締め気味に仕上げてますが。光のあたってないような隅々までディテールを出すことも可能ですよ。
10枚全部使うも良し、何枚かをチョイスして使うも良しで、色々試してみてください。
今回も、個人利用の範囲内であれば、好きに使って頂いてOKです。
WEB上での公開も、自分のブログやオンラインアルバム等であればOKです。
その際は、仕様データの引用先として、このブログのURLやリンクを貼って下さい。
ブログなどにUPした時は、コメントでお知らせ頂くと嬉しいです。
以前にUPしてもらった工場夕景やお台場ガンダムのHDRとあわせて、まとめて何処かにUPしてみたいと思います。
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【PENTAX K-5/DA 21mm F3.2 limited/AEB RAW 5shot~photomatix~photoshop】
呉市広にある王子製紙
呉工場。
王子製紙と合併する以前の東洋パルプ
呉工場。
クラフト紙の生産量が日本一だそうで、なかなか見応えのある規模の
製紙工場です。
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【PENTAX K-5/DA16-45mm f4/RAW bulb10shot~photomatix~photoshop】
日本大昭和板紙の
大竹工場。
夜明け前の美しい
夜景とは裏腹な激臭。
コンビナート特有のケミカル臭ではなく、何かが腐ったような有機的な臭気。
日本各地の
製紙工場を間近にみてきたけど、ダントツのパルプ臭!
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